国語の真似び(まねび) 受験と授業の国語の学習方法 

中学受験から大学受験までを対象として国語の学習方法を説明します。現代文、古文、漢文、そして小論文や作文、漢字まで楽しく学習しましょう!

【保存版】知ったら、漢字が得意になる!!部首の意味でイメージ化!「部首の意味リスト(一覧)と解説:基本編・武器編」 漢字の学習方法3

漢字の学習方法の3回目です。

記憶の方法に照らし合わせると、イメージ化が大事。意味を持っているのは部首なので、部首の意味がわかればイメージ化できる。

だから、部首の意味を説明しよう、部首の意味の一覧を作っておこうというのが、今回の企画。

漢字の学習方法をお待ちの方、申し訳ありません。古文のリクエストがありまして、優先してしまいました。 

部首をどのように「デジタル」で、書くか、なんてことも課題としてありまして‥

それから書き出すと意外と大変で‥とりあえず、全部やるのをあきらめて、2回にわけることにして、とりあえず出すことにしました。

さて、それでは、ここまでの復習です。

まずは学習方法のブログで、触れたこと。

それは記憶にはイメージ化=ストーリーが有効であるということです。

manebi.hatenadiary.jp

でこれをもとに、国語学習方法のこちらのブログで、漢字イメージ化、ストーリー化の実践例をあげました。

manebikokugo.hatenadiary.com

で、部首には意味があること、それを覚えれば、ケアレスミスが減るのではないかということを説明しました。

 

manebikokugo.hatenadiary.com

 というわけでですね。

要は、

  • 記憶にはイメージ化=ストーリー化が有効
  • 部首には意味があるらしい
  • ということは、部首の意味を覚えると、楽なんじゃないの?

ということで、いよいよ、部首の意味の説明です。

漢字の90%を占める形成文字とは

意味をあらわす部首と、

音を表す部分でできている

ということでした。

だから、この二つが意識できれば、漢字の90%がなんとかなる、ってことかもしれません。

というわけでいきましょう。

 

基本編

1 木へんが木

2 人べんが人

3 サンズイが水

あたりは大丈夫ですよね?

じゃあ、次ですね 。

4 のぎへん

5 ぎょうにんべん

6 にすい

はいかがでしょうか?

 

4 のぎへんは 秋・稲・穂・税などなど 木が成長して実がなったイメージです。

だから、しいて言うなら「実りへん」ですね。租税はお米でやるとすると両方、のぎへん。

5 行人偏は、もともと道、「四つ角」から変化したもの

ですから、「道へん」です。だから、道に関わるものが多いですね。

徹と撤、見分けられますか?

テツ夜は、夜通し歩くイメージですから、徹夜。

テッ底は、すみずみまでいきわたるイメージですから、徹底。

撤退は、撒くし、撤去は手でするから、手へんですね。

6 にすいは、こおりへん

点が二つだから「2水」ですが、使っている漢字を見ると、想像ができます。

冷・凍・凝(固)‥わかりましたか?これは「こおりへん」ですね。「3水」は液体で水、「2水」は、固体で氷ですね。

では続いて、当たり前に使っているけど、意味がわからないシリーズ。

7 しんにょう

8 つきへん・にくづき

9 りっしんべん

10 こざと・おおざと

まずは

7 しんニョウ=之にょう 「ビュンと移動するイメージ」

進に使う「にょう」ですね。

これは「之」がもとになっています。人の名前に使われると「ゆく」ですよね。これは「行く」と同じです。つまり、「ビュンと移動するイメージ」です。→のイメージですよ。

鳥がビュンで、進む。白がビュンで迫る。などなど。

8 月 は空の月なら月へんですが、肉が変化したのはにくづきですね。

体の一部は、あとでまとめますが、

胃腸、肝臓、膵臓、肛門、腿に膝に肘などなど、全部にくづきですよね。

9 心が立って、りっしんべん。

ですから、に関わるものですね。ちなみに左にひとつ、右にふたつも心です。たとえば、恭しいとか、慕うとかですね。

莫は音記号で、バクとかマクとかボとかの音ですが、意味で言うと、「なし=莫し」です。だから、砂漠は、「水がない」のでさんずいです。

次回の形成文字の話ですが、「日」が「莫=なくなる」と「暮れる」、「なくなって=莫」「土」になると、「墓」、「心」が「莫=なくなる」と「慕う」。

慕うって、だから、片思いのイメージなんでしょうね。

10 こざと・おおざとは形は同じ。おおざと=里 こざと=ブロック

こざとはへんですから、陸上、阻止、限界、除外など

おおざとはつくりで、部分、郡、都など

里にあっているのは、おおざとで、あるひとつの地域を表します。まとまりとか集合、まさに里にあいますね。

一方、こざとは、ブロックのイメージ。壁とか境界をイメージするといいです。もともとは神が下りるはしごらしいのですが、とりあえず、ブロック。

ブロックへんと思うとだいぶイメージがわきます。

次のグループはわかるはずなのに、あまり意識していないシリーズ。確認してくださいね。

11 しめすへん 示す

12 ころもへん 衣

13 かいへん 貝

14 王へん

15 酉=とり

16 さんづくり 彩・形・彫・影 三のつくり

11と12は前回も書きましたが、小学生が混乱するもののひとつですね。

11 しめすへん=神様

神・社・視・祖など 示す=ですから、偉い人のイメージです。神様が命令するイメージですね。

12 ころもへん=洋服 

被・袴・袂・袖・補・裕…実は、ころもへんの漢字は、小学生ではあまりでてこない。に関わらないといけないので、小学生ではでてこないぐらい。皮が衣になって、被る=かぶる、補うというのは、もともと服が破れていたのかな、というぐらいでしょうか。

 

13 貝=お金

貝は、もともと、お金として使われていたので、お金にまつわる漢字につきますね。財産、貯蓄なんて、貝ですね。

14 王=宝石

王と書きますが、実際は玉であるケースが多いですね。玉=宝石=宝物のイメージ。したがって、王がつくものは宝石をイメージするとよいですね。

15 酉=酒 ×鳥

酉は「とり」と呼ばれますが、漢字には「とり」の意味はありません。十二支は基本的に、漢字に適当に動物をあててしまっているので、漢字自体に動物の意味はないんですね。この漢字は「酒=さけ」へん、と思うといいです。お酒をいれるつぼをかたどったものです。とり、を忘れましょう。

酒、醸造、発酵、醤油なんてイメージです。

16 さんづくり=きれいな模様

これは美しい模様を示しています。影はもともと「光=映像=すがたかたち」

最後によく出るものをねんのため。

いとへん 糸

てへん 手

ごんべん 言=言葉

くさかんむり 草

たけかんむり 竹=紙

竹のほうが紙のかわりになっているので、文字を書くイメージにもつながります。

基本編といいながら、意味のわからない部首、ありましたよね?チェックしておきましょう。

武器編

つづいて武器編です。武器は意外と多いので、覚えておくといいですよ。

1 弓

2 矢

ここまで普通ですね。

 

3 おの 匠・近・斥

おのだと思ってくれることが大事。「近い」はおのがびゅんとせまる感じ。四角いはこを斧でやぶると匠、血がとぶ排斥の斥ですね。

4 のぶん ムチ

教・攻・政・敗 のぶんはむちのイメージです。むちでビシバシたたく感じなので、おさえつけたり、戦ったり…赦すなんて、ゆるされてる感じですが、赤とムチだとちょっとこわいですね。

5 ほこ 

戦・戒・我 などですね。これは名前の通り、ほこ。だから、戦いはひとり(単)でほこを持ってするものですね。

6 るまた 殳。かなづちのようなものを上から振り下ろすイメージ

手をふりおろせば、投げる。水で振りおろすと没、ぼっちゃん。殴るのもふりおろしてますね。攻撃は、手で車を投げる感じで覚えるといいと思います。

7 りっとう カタカナの「リ」に似た「刀」

もちろん、刀のことで、刀の形になっているものもありますね。別・刺・刑・刻などなど

8 あみがしら 網=ネット

四に似たやつです。網羅の羅・罪・置とかですね。ようは、網のことです。ネットのようなイメージをもっていると、いいですね。 

おの・のぶん=むち・ほこ・るまた=ふりおろす・りっとう=刀・あみ

というあたりはイメージできると漢字が急に映像に見えてきます。

イメージ化については、最初にのせたので、ぜひまだの人は読んでおいてください。

では、次回は、体の一部、動物、家の中‥と部首を紹介する予定です。

で、まずはこれを紹介。 

 授業などでカルタそのものをやってつかったことはないですが、読み札を見ているだけで、部首の意味が身に付きます。

だから、カルタをやるよりも、今日紹介したようにジャンル別にして、 ぱらぱらとみるのがいいです。

基本的な部首

武器

体の一部

動物

家の中、家や建物

みたいな感じにわけてしまって、ぱらぱらとみるだけ。私は名称はあまり意味がないと思っているので、読み札に絵がついていますから、ここからイメージにできてしまうと簡単だと思います。どうしても語源的なところに行き過ぎてしまって、実際にどういう意味かからちょっとずれますが、それはなんとか私の説明で補ってください。

ぜひとも。

そして、このあと紹介するのが形成文字ですので、これも先に紹介します。

形声文字については、要は音で整理するということです。説明まではあと2回あるのですが、これができれば漢字はものすごく得意になります。その意味では、このカルタは超おすすめです。

形声文字、つまり、音記号に敏感になると、使える漢字が一気に何倍にもなります。これも買って損はないですよ。

では。

 

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