国語の真似び(まねび) 受験と授業の国語の学習方法 

中学受験から大学受験までを対象として国語の学習方法を説明します。現代文、古文、漢文、そして小論文や作文、漢字まで楽しく学習しましょう!

漢字そのものをストーリーにして楽々覚えよう!「イメージ化」の話 漢字の学習方法1 

学習方法のブログが、ようやく記憶の仕組みをある程度説明できまして、イメージ化ということをポイントとしてあげました。

なので、今回は、漢字をイメージ化して覚えやすくしよう、という話。

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これでようやく、こちらでも暗記物について、すすめることができます。

理論だけでいうなら、たとえば文学史を、作者と作品名だけ覚える、というようなやり方はむしろ非効率的で、無駄にみえても、作品の内容や時代背景や全体的な文学の流れを押さえながら学習した方がよいということになります。

その話はさておき、今日から、漢字の話をスタートします。中学受験に向かっている方に少しは貢献できるかな、と。

この漢字のシリーズも、イメージ化、形成文字と部首、音記号、そして実際の練習の仕方、と段階を踏まなければいけません。もちろん、直接教えることができれば、一気に説明してなんら問題ないのですが、ブログに書く、というただその作業だけで、少しずつしかできないのが申し訳ないですが、まずはイメージ化の話をしていきます。

 

 イメージ化

記憶の話でしたように、イメージ化によって、記憶に残る可能性が多くなりますね。漢字をこのように、イメージにして覚えるというのは、昔から使われている手法です。

憂鬱なんて漢字がありますが、

リンカーンは必ず缶コーヒーを3杯飲む

なんて覚えるのを聞いたことがありませんか?

林缶ワ必コヒ三 

ですね。

要は部分に分解してイメージ化するわけです。

私はよく

花壇の

で説明するのですが、これを分解すると何があるでしょう?

まず、部首として、土が見つかります。

右側にいくと、なべぶた、ですね。(ホワイトボードでは説明できますが、こういう時PCは不便)

それから「回」が見つかります。

そして、「旦」です。これを「日」と「一」としてもいいですが、まとまっているものはまとめてしまった方が、数は少なくなります。

漢字が得意な人がどんどん得意になっていくシステム、ですね。だからこそ得意にしてしまいましょう。

戻ります。

これをイメージにするストーリーを考えていけばいいわけですね。

花壇とか教壇、などの壇をイメージします。

壇は何でできているかというと、「土」でできているわけですね。

つくりの方を見ていきましょう。「回る」がありますから、土でできた壇の上で、くるくると回ってみましょう。

その人は帽子(=なべぶたのイメージ)をかぶっているというのでどうでしょう。

あとで説明しますが、部首の名称はほぼ邪魔です。害悪です。部首を理解する必要があるのですが、部首の名称はほぼほぼ漢字の正確な理解を遠ざけています。私が力を持てるなら、部首の名称はどんどん変えたいぐらい。

その話は次回にするとしまして、要は、なべぶたと知っていれば、鍋蓋を頭にかぶってもいいのですが、知らなければ、帽子でいいのです。イメージなんですから。

帽子をかぶったおじさん(別にアイドルでもいいですが)が土でできた壇の上でくるくる回っている。

最後は「旦」ですね。小学生がこの字を見て思うのは、元旦でしょうから、それでいいのではないでしょうか。

ちなみにこの字は地平線(一)から、日があがってきているので、朝を表します。だから、元旦は、一月一日の朝ですね。

というわけで、

土でできた壇の上で、帽子をかぶったおじさんがくるくる回ってあけましておめでとうございます。

です。

 

練習してみましょう

それでは、練習です。簡単なことをやってみますので、イメージしてみましょう。

潤う=うるおう

でいかがでしょうか。

少し考えてみてください。

 

 

 

 

というわけで、こんな分解=イメージになりますよね。

さんずい=水、門、そして王

門の中に王様がいますから、学校の正門で、王様=キングがどんといるわけです。

そして、この王様が水を飲む?インパクトがあるのは、水をかぶる、でしょうか。どっちでもいいですけど。

忘れてはいけないのは、一言セリフ。「うるおった‥」

こんな感じです。

少なくとも、楽しくなれば、「一度ですむ」わけですから、悪くないと思うのですが‥

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難しい漢字で自信をつける

では、次にお子さんの自信をつけるために、難しい漢字でやってみましょう。

バラって書けますか?

こういう時、コンピュータは便利で、薔薇ですね。

まず、両方の漢字にくさかんむり。う~ん、こうなると部首の説明をしたくてしょうがなくなるのですが、脱線してもどってこれなくなるので、いったん我慢。

植物ですから、くさかんむり。

薔ですが、何がありますか?

そうです。土があります。

その中に人が両サイドに。

そして、回る。

そうです。あの薔薇が美しく咲くのは土の中にうめられた二人の人が一生懸命、くるくると回っているからなのです。

なんだか梶井基次郎みたいですね。

次に薔薇のラですね。

これ、みたことのある漢字ですよね?小学生だと、まさにわかっているかどうか微妙ですよね。そう、微妙です。だから、微妙が書けるならほぼ終わり。

微妙なんですけど、ちょっと違う。線が一本多い。

だから、微妙だけど、薔薇にはトゲがある、と覚えます。

余計なことですが、こどもは特徴と、微妙を間違えますよね。

こういう時には、王様の特徴、パイ=πは、微妙なんて覚えておくといいですね。

さあ、こんなので自信をつけつつ、イメージ化のコツがつかめましたか?

 

数で覚えず、イメージにしていく

今度は、土壌とかの右側を「ジョウ」と読むことがわかりますね?この説明は形成文字を説明して、なおかつ音記号を説明したくなります。でも、ここはぐっとがまん。次回にします。

さて、この漢字どうしましょう?

構・講あたりのつくりもそうですが、漢字の苦手なこどもは、

「横に○本、たてに○本」なんて覚えていることが多いんです。そうするとその場ではいいけど、あとで逆になってみたり‥

だから、100回書いて覚える、となるわけですが、100回思い出して書くならいいのですが、連続して書く場合、瞬時記憶の繰り返しで、意図的に見ないようにしたり、思い出したりして書かず、機械的に作業していると瞬時記憶が消えてしまうと消えるケースもよくあります。

じゃあ、どうするのかというのも、また、あとの話ということで‥

さて、何があるかというと、

まず、六がみつかります。襄になることもありますが、口を書くのが面倒だから、点で省略ですが、こどもにとっては「六」で十分。

次にできるだけ分解しないで、大きい部品を見つけると、見つかるのが、「表」です。

表なら書けますよね。

つまり、「六つの表」のイメージを作るといいのです。

足らないのは、上から下にのびる棒一本。

だから、六つの表を棒で突き刺す。

書き順は無視してしまいますが‥私は書き順は無視していいと思う派なので、特に気にしません。(書き順は基本的に近代以降に美しく書くために意図的に定められたものだと思います)

話がそれました。

こういう整理の仕方もあるということです。

そして、この襄=ジョウが音記号。

ここに意味を表す部首をたして、形成文字。

土をたして、土壌

女をたして、お嬢さん

言葉をたして、謙譲表現

お酒をたせば、醸造

実りを足せば、穣

ですね。

これが、形成文字。こうして、音記号を中心に、漢字をグループ化して覚えることができると、記憶しやすいのですが、学校では部首を中心におしえますよね?しかもその部首の意味を教えない!

プンプン。

私は怒っているのです。

ころもへんとしめすへんを間違うこどもを救えないなんて‥

というわけで次回は、イメージ化のために部首を説明します。

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