国語の真似び(まねび) 国語の学習、見直しませんか? 

中学受験から大学受験までを対象として国語の学習方法を説明します。現代文、古文、漢文、そして小論文や作文、漢字まで楽しく学習しましょう!

古文助動詞はまず「接続」を覚えて1/3クリア! 使える助動詞の理解2 古典文法

というわけで、古典文法シリーズは品詞分解をベースに説明してまいりました。manebikokugo.hatenadiary.com

わからない時に品詞分解をしてわかろうとする。

そのためには、

  1. 現代語で動詞を探して活用させる=動詞の活用の理解
  2. 活用形から、助動詞の接続であたりをつける=助動詞の接続の理解
  3. あたりがついたら、意味の理解で訳をつくる=助動詞の意味の理解

ということなわけで、いよいよ、この2番目まで来たわけです。

そもそも、使う形で助動詞を覚えてしまいましょうね、というのが前回の話でした。

manebikokugo.hatenadiary.com

要するに、

  1. 使う形でそもそも覚えてないといけない
  2. 箱に入れて整理した方が忘れにくい

ということだったわけです。

というわけで、まずは、助動詞の接続を覚えましょう。

「未然・連用・終止・連体・已然」5つの箱は言えますか?

もう動詞の活用、形容詞の活用とやってきましたから、大丈夫だと思いますが、接続の見出しとなる「箱」は大丈夫ですよね?

未然形接続

連用形接続

終止形接続

連体形接続

已然形接続

の5つの箱を用意してください。

これは、助動詞というものは、上にくる言葉をある一定の形に変える、ということを気付いて、分類したものです。

たとえば、現代語で打消しの「~ない」という言葉を考えてみたときに、

咲く→咲かない

読む→読まない

食べる→食べない

などのある決まった形にしかなりませんよね?

「咲く」は、「咲きない」とか「咲くない」にはならないし、「食べる」は「食ばない」とか「食びない」とか「食ぶない」にはなりませんよね。

なんで?と言われると、普通の人は説明できません。「そう言うし」みたいなことになってしまうわけですが、それを法則のように説明するのが、この接続であり、活用であるわけです。

それは助動詞ごとに違っていて、

「ます」だったら、

咲く→咲きます

読む→読みます

食べる→食べます

みたいに、助動詞ごとに何かしらのルールがあるわけです。

というわけで、その助動詞の上が何形になっているか、というのが接続。

未然形接続、であれば、その助動詞の上は必ず未然形になる、ということです。動詞の活用なんて、どうでもいいといえばどうでもいいのですが、この接続から分類するためには、動詞の活用がわからないといけない、ということでもあるのです。

では、覚えているか唱えてくださいね。大丈夫だと思いますけど。

未然形

連用形

終止形

連体形

已然形

ですよ。

というわけで、ここまで記憶の仕組みにもとづいて、

接続・意味・活用という3つの箱を作り、

接続の箱の中に、5つの箱を入れたわけです。

接続をイメージ化をしてみましょう。

では記憶のためにはイメージ化です。それについてはこちらをどうぞ。

manebi.hatenadiary.jp

すごく簡単にいうと、語呂合わせって覚えられるよね、という話です。というわけで、私の話をイメージして、語呂をとなえてください。

未然形:むずむずするじんましんでまあおしりかゆい。 

なんだか、おしりがむずむずしてかゆい。部屋の中で、確認してみたら、おしりにじんましんができています。困ったなあ…

唱える:むずむずするじんましんでまあおしりかゆい。

5回ぐらいつぶやいてくださいね。ストーリーを映像化しながら。

これが未然形接続。

次のものが書けるか確認しましょう。

む・ず・むず・す・る・じ・まし・(で)・まほし・(り)

です。

す=す・さす・しむ

る=る・らる

ですね。

連用形:きつねけむたし、けりたり

 そうしていると「コンコン」とノックの音がします。誰かと思ったら、きつねでした。(ノックではなく、鳴いていたんですね。というのは授業で受けたことはありません。あー、という感じです…)きつねは言います。「大変だね。じんましんができてるよ。」わかってるよ、とあなたはいいます。「じんましんはかゆいよ。」そうだよ、当たり前だよと言います。「これはじんましんだよ、じんましんはかゆいよ」ときつねはしつこい。うるさい、と思ったあなたは、きつねを蹴り上げます。

唱える:きつね、煙たし、けりたり

5回ぐらいつぶやいてくださいね。

では、次のものが書けるか確認しましょう。

き・つ・ぬ・けむ・たし・けり・たり

「ね」ですが「ぬ」です。おまけしてください。

終止形:らむちゃんまじめになるべし 

きつねが泣きながら去っていくのを窓から眺めます。すまなかったなあ、なんて思いながら。そうすると、道の向こうから、うる星やつらラムちゃんが歩いてきます。

f:id:manebi:20180618153630j:plain

ラムちゃん

でも、このラムちゃんはふまじめで、全然虎のビキニとか着てなくて、たばこかなんか吸ってるんです。君は思います。もう少しまじめにならなくちゃ‥

唱える:ラムちゃんまじめになるべし 

 5回ぐらいとなえましょうね。

では、次のものが書けるか確認しましょう。

らむ・(ちゃんはなし)・まじ・めり・なり・べし

です。

連体形接続:なり・たり・ごとし=ブタゴリラたるのごときなり。

 というわけで、これは唱えた方が早いかも‥

 一応、ラムちゃんが去ったあと、キテレツ大百科コロ助が出てくるストーリーはあることはあるのですが、生徒が使った形跡はなく‥イメージの方が面倒みたいですね。

f:id:manebi:20180618191315p:plain

 

 

キテレツ大百科コロ助が、ブタゴリラに向かって、「たるのごときなり」と悪態をつく

という話ですが、まあいいです。

已然形接続:りかちゃん、サミシイ。

 最後はこれを唱えておしまい。

「り」はサ変の未然形と四段の已然形につくので、サ未四已で、さみしい、ですね。

ちなみに下二段活用だったら、何形につきますか?

正解は‥

つかないですね。だって、サ変の未然と四段の已然ですからね。

これでイメージ化は終わりです。

これが言えれば、助動詞の1/3が終わりなんですよ。

「接続ぐらいもともと言えるし」という人もいるでしょう。でも、それが助動詞の1/3だと思えば、うれしくなりませんか?

終止形接続の確認

最後に、終止形接続の確認です。終止形接続は正確に言うと、

終止形(ただし、ラ変型については連体形接続)

と書いてあります。

これはどういうことかというと、

ラ変が変態だということですね。

ラ変は動詞のくせして、終止形が「り」とiで終わるんですね。終止形接続の助動詞は、uにつきたいんです。

たとえば、「べし」を考えてみたときに、「あり」という終止形についたら、

ありべし

‥変ですよね。

uにつきたい。

あるべし

すっきりします。

というわけで、ラ変の動詞、あるいはラ変に似ている「り」で終わる助動詞たちは、「ある」というような「u」「る」につきたくてしょうがない。それが連体形ということですね。

ちょっと注意してください。

「る・らる・す・さす」の接続は覚えなくていい

で、最後に

「る」と「らる」、「す」と「さす」の接続の違いです。

「る」「す」が 四段・ナ変・ラ変の未然形

「らる」「さす」が それ以外の未然形

につきます。

でも、これ、覚えてなくて大丈夫。

なぜなら、これらの助動詞は現代語の感覚にとても近く、私は「現代語グループ」と名付けています。意味も、活用も、まさに現代語の感覚でクリアできる助動詞です。

たとえば、動詞を現代語でイメージします。それを受け身と使役にしてみます

読む→読まれる・読ませる

食べる→食べられる・食べさせる

遊ぶ→遊ばれる・遊ばせる

投げる→投げられる・投げさせる

こんな感じです。

そしたら、これをひとつの動詞だと思います。「~る」で終わ動詞は「る」をとって「u」に変えますよね。忘れた人は下でもう一度確認お願いします。

manebikokugo.hatenadiary.com

要は、下ニ段動詞ってことです。

でも、動詞の活用がわかるなら、切れ目はそれぞれ、

読ま・る、読ま・す

食べ・らる、食べ・さす

遊ば・る、遊ば・す

投げ・らる、投げ・さす

ですよね?というわけで、覚えてなくても何がつくかはわかります。

ちなみに、

四段・ラ変・ナ変は未然形がaなんです。

それ以外は、

下二段 e

上二段 i

上一段 i

下一段 e

サ変 せ=e

カ変 こ=o

とa以外です。

この人たちはどうしてもaにつきたい。だから、aでないときには自分でaをもってきてしまうんですね。それで「らる」「さす」。

そんな感じです。

 

 

というわけでここまでは普通と言えば普通。次回は同じことを、意味でやっていきます。ここからは、オリジナルですよ。

古文助動詞は「接続」「意味」「活用」の3つの箱に入れて覚えよう!使える助動詞の理解1 古典文法

いよいよ助動詞に入ってきました。とりあえず、助動詞をすすめていくにあたって、大事なことは次のふたつ。

  1. 「使う」形で頭の中に入れておくこと。助動詞を使うのは、本文のわからないところを品詞分解して、わかるようにするため。したがって、品詞分解をどうするかに合わせて整理して覚える。
  2. 助動詞ごとに、必要なことを覚えるのではなく、「接続」「意味」「活用」の3つのラベルで整理して覚える。

この流れにそって、説明していきます。

 「使う」形で覚える

ここまでも、なんのために助動詞を覚えるのか、という話をしてきました。

「意味がわからない」「訳せない」というときに、なんとか「わかる」「訳せる」状態にするためには、品詞分解をする。

ということは品詞分解をするために、文法を品詞分解のために理解する必要がある、ということですよね。

とりあえず、ここまでの話をしつこいですが、もう一度どうぞ。

manebikokugo.hatenadiary.com

何が言いたいかというと、多くの参考書、そして授業は、わかりやすいかわかりにくいか、ではなく、すべて、助動詞を見出しにして、説明をしていきますよね?その大前提は、

「わからない文を見たときに、助動詞が何かわかった」

ということになりませんか?

「そりゃ、その助動詞が何かわかれば、説明を思い出せるけど、そもそも、どうして、それがその助動詞だって、気づくの?」

と不満に思ったことはないですか?

で、そうやって原理的に考えれば、

「形がわかるためには、活用表を覚えるんでしょ?」

ということになります。

でも、本当にそうなら、

頭の中に活用表を広げて同じものをさがす、ということような作業をしているということでしょうか?

まあ、確かに、自分のともだちにはテストが始まった瞬間に、まず、問題用紙を裏返して、活用表を全部書き出して、それからテストを受けるやつがいましたが‥

でも、私はやらないですよ。

というわけで使う順番が、紹介した通りです。

  1. 動詞を現代語で探して活用させる。
  2. 活用形から接続を使ってアタリをつける。
  3. アタリがついたら、意味をみつける。

という順番ですから、「接続」「意味」、そしてなくても大丈夫と言えば大丈夫ですが、一応、「活用」という順番で理解するのがいいのです。

「接続」「意味」「活用」の3つのラベルで整理していく

つづいて、記憶の原理からの説明です。

助動詞のひとつずつについて、何を覚えるのか、というラベルをつけると、

  1. 意味=訳
  2. 接続
  3. 活用
  4. その他

というようになっているのがわかります。

ちなみに活用表で覚えているとすると、4のその他はほとんど関係なくなっています。と考えれば、これから私が説明することはとても重要なことなのですが、とりあえず、先に進みますね。

ということは、

助動詞×(3+1)×助動詞の数(=実際は28とかになりますが、まあ、無限のように見えてますよね。)

 という形で私たちは記憶をしていることになります。

ここでまず、問題となるのが、助動詞の数です。

これを把握していないとすると、助動詞がまるで無限のように感じてしまいますよね?

学び方のページで記憶の仕組みを説明しました。

記憶の限界は7つ。これを越えるときは整理が必須です。

manebi.hatenadiary.jp

というわけで、(3+1)×無限のように見えるもの、では、そもそも覚えられるわけがないんですね。

これをどう整理するかといえば、助動詞で区分けすることをやめればよい。

これは例えていうなら、

クラス全員の名前(助動詞そのもの)と、クラブ(接続)、住んでいる市町村(意味)、生まれ月(活用)を覚えるとして、40人ぐらいの以上の情報を、一人ずつ覚えていこうとするようなもの。最初の7人ぐらいはなんとかなってもあとは苦しくなります。

もし、これを、

  1. クラブで分類して、名前を言う
  2. 住んでいる市町村で分類して、名前を言う
  3. 生まれ月で分類して、名前を言う

ということができれば、実は、覚える数は同じですよね。

つまり、助動詞は

  1. 接続で分類して、助動詞が言える
  2. 意味で分類して、助動詞が言える
  3. 活用で分類して、活用が言える

ということができれば、基本的には全て終わるわけで、最後に

4.その他

をついでにまとめればよい。

こんなのは、枝葉(=といっても難関校では枝葉が問われるんですけどね)ですから、まず、幹や骨格をしっかりおさえることが大事なんですね。

これも、実は、古文学習の大きな問題点。

幹や骨格を理解していないのに、いきなり枝葉まで覚えようとするから、整理もつかず、めちゃくちゃになっていくんですね。

そのあたりは、これから書かなければいけませんね。結構、できない人の学習形態です。

× いきなり、細かいところまでつめて、時間をかけて少しずつゴールにたどりつく

〇 とにかく、全体像を把握する。少しずつつめていく。5回目ぐらいでようやく細部に入る

ということが大事なんです。

とりあえずここまでだと、この話が近いかもしれません。(早く教科別学習法をかかなくちゃ…)


manebi.hatenadiary.jp

というわけで、ありとあらゆるすべての助動詞の教科書は、

  1. 見出し=助動詞
  2. 意味の説明
  3. 活用の説明
  4. 接続の説明
  5. その他、めんどうくさいことの説明

を見出し=助動詞の数だけ繰り返す

という形になりますが、

私の説明は、

  1. 接続を言えるようにする
  2. 意味を言えるようにする=意味で分類したマップを覚える
  3. 活用で分類して、整理する
  4. 細かいことを付け加えていく

という順番になります。

というわけで、いよいよ次回から、ここまでの学習方法の理解を使って、助動詞を一気に解決したいと思います。

【保存版】知ったら、漢字が得意になる!!部首の意味でイメージ化!「部首の意味リストと解説:基本編・武器編」 漢字の学習方法3

漢字の学習方法の3回目です。漢字の学習方法をお待ちの方、申し訳ありません。古文のリクエストがありまして、優先してしまいました。 

部首をどのように「デジタル」で、書くか、なんてことも課題としてありまして‥

それから書き出すと意外と大変で‥とりあえず、全部やるのをあきらめて、2回にわけることにして、とりあえず出すことにしました。

さて、それでは、ここまでの復習です。

まずは学習方法のブログで、触れたこと。

それは記憶にはイメージ化=ストーリーが有効であるということです。

manebi.hatenadiary.jp

でこれをもとに、国語学習方法のこちらのブログで、漢字イメージ化、ストーリー化の実践例をあげました。

manebikokugo.hatenadiary.com

で、部首には意味があること、それを覚えれば、ケアレスミスが減るのではないかということを説明しました。

 

manebikokugo.hatenadiary.com

 というわけでですね。

要は、

  • 記憶にはイメージ化=ストーリー化が有効
  • 部首には意味があるらしい
  • ということは、部首の意味を覚えると、楽なんじゃないの?

ということで、いよいよ、部首の意味の説明です。

漢字の90%を占める形成文字とは

意味をあらわす部首と、

音を表す部分でできている

ということでした。

だから、この二つが意識できれば、漢字の90%がなんとかなる、ってことかもしれません。

というわけでいきましょう。

基本編

1 木へんが木

2 人べんが人

3 サンズイが水

あたりは大丈夫ですよね?

じゃあ、次ですね 。

4 のぎへん

5 ぎょうにんべん

6 にすい

はいかがでしょうか?

4 のぎへんは 秋・稲・穂・税などなど

木が成長して実がなったイメージです。だから、しいて言うなら「実りへん」ですね。租税はお米でやるとすると両方、のぎへん。

5 行人偏は、もともと道、「四つ角」から変化したものですから、「道へん」です。だから、道に関わるものが多いですね。

徹と撤、見分けられますか?

テツ夜は、夜通し歩くイメージですから、徹夜。

テッ底は、すみずみまでいきわたるイメージですから、徹底。

撤退は、撒くし、撤去は手でするから、手へんですね。

6 にすいは、点が二つだから「2水」ですが、使っている漢字を見ると、想像ができます。

冷・凍・凝(固)‥わかりましたか?これは「こおりへん」ですね。「3水」は液体で水、「2水」は、固体で氷ですね。

では続いて、当たり前に使っているけど、意味がわからないシリーズ。

7 しんにょう

8 つきへん・にくづき

9 りっしんべん

10 こざと・おおざと

まずは

7 しんニョウ=之にょう 進に使う「にょう」ですね。

これは「之」がもとになっています。人の名前に使われると「ゆく」ですよね。これは「行く」と同じです。つまり、「ビュンと移動するイメージ」です。→のイメージですよ。

鳥がビュンで、進む。白がビュンで迫る。などなど。

8 月 は空の月なら月へんですが、肉が変化したのはにくづきですね。

体の一部は、あとでまとめますが、

胃腸、肝臓、膵臓、肛門、腿に膝に肘などなど、全部にくづきですよね。

9 心が立って、りっしんべん。ですから、に関わるものですね。ちなみに左にひとつ、右にふたつも心です。たとえば、恭しいとか、慕うとかですね。

莫は音記号で、バクとかマクとかボとかの音ですが、意味で言うと、「なし=莫し」です。だから、砂漠は、「水がない」のでさんずいです。

次回の形成文字の話ですが、「日」が「莫=なくなる」と「暮れる」、「なくなって=莫」「土」になると、「墓」、「心」が「莫=なくなる」と「慕う」。

慕うって、だから、片思いのイメージなんでしょうね。

10 こざと・おおざとは形は同じ。

こざとはへんですから、陸上、阻止、限界、除外など

おおざとはつくりで、部分、郡、都など

里にあっているのは、おおざとで、あるひとつの地域を表します。まとまりとか集合、まさに里にあいますね。

一方、こざとは、ブロックのイメージ。壁とか境界をイメージするといいです。もともとは神が下りるはしごらしいのですが、とりあえず、ブロック。

ブロックへんと思うとだいぶイメージがわきます。

次のグループはわかるはずなのに、あまり意識していないシリーズ。確認してくださいね。

11 しめすへん 示す

12 ころもへん 衣

13 かいへん 貝

14 王へん

15 酉=とり

16 さんづくり 彩・形・彫・影 三のつくり

11と12は前回も書きましたが、小学生が混乱するもののひとつですね。

11 神・社・視・祖など 示す=ですから、偉い人のイメージです。神様が命令するイメージですね。

12 被・袴・袂・袖・補・裕…実は、ころもへんの漢字は、小学生ではあまりでてこない。に関わらないといけないので、小学生ではでてこないぐらい。皮が衣になって、被る=かぶる、補うというのは、もともと服が破れていたのかな、というぐらいでしょうか。

13 貝は、もともと、お金として使われていたので、お金にまつわる漢字につきますね。財産、貯蓄なんて、貝ですね。

14 王と書きますが、実際は玉であるケースが多いですね。玉=宝石=宝物のイメージ。したがって、王がつくものは宝石をイメージするとよいですね。

15 酉は「とり」と呼ばれますが、漢字には「とり」の意味はありません。十二支は基本的に、漢字に適当に動物をあててしまっているので、漢字自体に動物の意味はないんですね。この漢字は「酒=さけ」へん、と思うといいです。お酒をいれるつぼをかたどったものです。とり、を忘れましょう。

酒、醸造、発酵、醤油なんてイメージです。

16 これは美しい模様を示しています。影はもともと「光=映像=すがたかたち」

最後によく出るものをねんのため。

いとへん 糸

てへん 手

ごんべん 言=言葉

くさかんむり 草

たけかんむり 竹 竹のほうが紙のかわりになっているので、文字を書くイメージにもつながります。

基本編といいながら、意味のわからない部首、ありましたよね?チェックしておきましょう。

武器編

つづいて武器編です。武器は意外と多いので、覚えておくといいですよ。

1 弓

2 矢

ここまで普通ですね。

3 おの 匠・近・斥 おのだと思ってくれることが大事。「近い」はおのがびゅんとせまる感じ。四角いはこを斧でやぶると匠、血がとぶ排斥の斥ですね。

4 のぶん 教・攻・政・敗 のぶんはむちのイメージです。むちでビシバシたたく感じなので、おさえつけたり、戦ったり…赦すなんて、ゆるされてる感じですが、赤とムチだとちょっとこわいですね。

5 ほこ 戦・戒・我 などですね。これは名前の通り、ほこ。だから、戦いはひとり(単)でほこを持ってするものですね。

6 るまた 殳 です。これは、かなづちのようなものを上から振り下ろすイメージ。手をふりおろせば、投げる。水で振りおろすと没、ぼっちゃん。殴るのもふりおろしてますね。攻撃は、手で車を投げる感じで覚えるといいと思います。

7 りっとう カタカナの「リ」に似た「刀」。もちろん、刀のことで、刀の形になっているものもありますね。別・刺・刑・刻などなど

8 あみがしら 四に似たやつです。網羅の羅・罪・置とかですね。ようは、網のことです。ネットのようなイメージをもっていると、いいですね。 

おの・のぶん=むち・ほこ・るまた=ふりおろす・りっとう=刀・あみ

というあたりはイメージできると漢字が急に映像に見えてきます。

イメージ化については、最初にのせたので、ぜひまだの人は読んでおいてください。

では、次回は、体の一部、動物、家の中‥と部首を紹介する予定です。

で、まずはこれを紹介。 

新版 98部首カルタ (漢字がたのしくなる本)

新版 98部首カルタ (漢字がたのしくなる本)

  • 作者: 宮下久夫,篠崎五六,伊東信夫,浅川満,金子都美絵
  • 出版社/メーカー: 太郎次郎社エディタス
  • 発売日: 2010/09/03
  • メディア: 単行本
  • 購入: 2人 クリック: 6回
  • この商品を含むブログを見る
 

 授業などでカルタそのものをやってつかったことはないですが、読み札を見ているだけで、部首の意味が身に付きます。

だから、カルタをやるよりも、今日紹介したようにジャンル別にして、 ぱらぱらとみるのがいいです。

基本的な部首

武器

体の一部

動物

家の中、家や建物

みたいな感じにわけてしまって、ぱらぱらとみるだけ。私は名称はあまり意味がないと思っているので、読み札に絵がついていますから、ここからイメージにできてしまうと簡単だと思います。どうしても語源的なところに行き過ぎてしまって、実際にどういう意味かからちょっとずれますが、それはなんとか私の説明で補ってください。

ぜひとも。

そして、このあと紹介するのが形成文字ですので、これも先に紹介します。

108形声文字カルタ (漢字がたのしくなる本教具シリーズ 4)

108形声文字カルタ (漢字がたのしくなる本教具シリーズ 4)

 

形声文字については、要は音で整理するということです。説明まではあと2回あるのですが、これができれば漢字はものすごく得意になります。その意味では、このカルタは超おすすめです。

形声文字、つまり、音記号に敏感になると、使える漢字が一気に何倍にもなります。これも買って損はないですよ。

では。

 

「よい(よし)」「ない(なし)」で形容詞の活用を確認! 古典文法 形容詞

動詞の活用が終わりまして、形容詞です。はやく、助動詞までいかないとなんのためにこんなことをやっているのかと思ってしまいますので、早く終わらせて助動詞までかけぬけたいと思います。
manebikokugo.hatenadiary.com

で、動詞の活用は「覚えない」で、「現代語の感覚に頼る」ということでした。形容詞も全く同じ。

なので、どんどん終わらせましょう!

現代語で「~い」で終わるか「~しい」で終わるか

現代語の形容詞は「~い」で終わるものですね。

白い

明るい

美しい

恥ずかしい

つらい

うるわしい

 みたいな感じです。

こういうのが形容詞。英語と考え方が違うのでちょっと注意。日本語はとにかく「~い」で終わることが条件です。

で、これを2種類に分けると

白い・明るい・つらい→ク活用

美しい・恥ずかしい・うるわしい→シク活用

になります。現代語で考えたとき、

「~い」→ク活用

「~しい」→シク活用

です。

古文になると、

白し・あかるし・つらし→「い」が「し」に変わる

うつくし・はづかし・うるはし→「い」がとれて「し」

ということで、古文で見ると、違いがなくなってしまいますので、ポイントとしては、

現代語でイメージして「~い」か「~しい」かを考える

ということですね。これ、結構なポイントです。 

「ク活用」「シク活用」は最初が、「~く」「~しく」だから。現代語の感覚で活用させる。

次のポイントは、

「ク活用」「シク活用」っていうのは、最初が「く」「しく」だから。

ということです。

最初は「ク」ということですね。

たとえば、「よい」は「よし」になりますが、まず、さっきのポイントの通り、「~い」で終わっていますから、「ク活用」ですね。

ここからは、動詞と同じように、つける言葉だけ思い出して、語感にたよりましょう。

〇〇ず

〇〇て

〇〇。

〇〇こと

〇〇ど

〇〇!命令

というイメージですね。

次のポイントは「最初は「く」」ですから、

よく・ず

となります‥‥。違和感ありまくり‥。

そうなんです。「よい」のイメージで「よく」とすると、現代語でも使いますよね?

「よくあることだよね」

「よくいうよ」

「よくてこんなもんじゃない」

なんて使い方です。意識はしてませんが、意識してみると、つながっているのは動詞、または「て」とか「、」のイメージ。つまり、これは連用形ですね。

というわけで、「形容詞の未然形はない」という説がひろがっております。私自身はあると思いますが、なかなかそう主張してもしかたがないので、「未然形がない」といったん考えてみましょう。

でも、でも。

形容詞が「ず」につかないと困りますよね。

現代語だって「よい」が「よく」「ない」になりますし。困りますよね。

というわけで、

「よく」〇〇「ず」という風に、何かをかりてきて、「よくない」を作るわけです。

何が入るかわかりますよね?

「よく」「あら」「ず」

と、「あり」を借りてくるわけですね。

この段階では、よく=形容詞連用形・あら=動詞未然形・ず=打消の助動詞なんですが、これを使っているうちに、

よくあらず、よくあらず、よくあらず、よくあらず、よくあらず‥使っているうちに

よから・ず

になってしまったわけです。

そうなると、「よく・あら」と分解できていたものができなくなったので、

「しょうがない。全部形容詞」ということにするしかなくなりました。

というわけで、形容詞には二段目(カリ活用)なんて呼んだりしますが、それができてしまいました。

戻ります。未然形はなくて、連用形でしたよね。

よく・て

です。考えてみれば全く現代語と同じ。これが、形容詞のスタートです。だから、語感を信じましょう。

たとえば小さい子が、

「きれい」を「きれくて」と言ってみたり

「違う」を「ちがくて」と言ってみたりしますよね?

「きれい」は本来「きれいだ」という形容動詞ですから、「きれいで」と活用するわけですが、「きれい」と「い」で終わっているから形容詞と同じように活用させてしまうわけです。

「違う」は動詞ですから「違って」のはずですよね?でも「違い」という名詞が横にあると、つい「違い」という形容詞のように活用させると「違くて」とくるわけです。

このぐらい、私たちの語感は、言葉の似ていることをかぎつけて間違ってしまうぐらいの感覚なんですから、これを使わない手はないのです。

「よし」「なし」で練習しましょう。

 というわけで、解説終わり。

では、「よし」でやってみましょう。

〇〇ず

〇〇て

〇〇。

〇〇こと

〇〇ど

〇〇!命令

 につけていけばよいのです。

ク活用ですから、最初は「く」、です。

未然形 よく・ず は変だから、よくあらず=よからず。だからこれは二段目ですね。

連用形 よく・て よくてこんなもんだね。

終止形 よし。 古文ぽくね。

連体形 よき・こと 仲良きことは美しきかな。

已然形 よけれ・ど ここだけは、古文の感覚なんですが、「ど」につけると、「よいけど」となるので、意外と違和感がないかも。

では、よから・ず の流れも。

未然形 よから・ず

連用形 よかり・けり 助動詞につくときは「あり」が必要になりますね。

終止形 よかり。なんてなることもないわけではなく。

連体形 よかるべし。助動詞につくときは、やっぱり「あり」が必要になりますね。

已然形 一応なし、となっています。

命令形 よかれ。よくあれ、ですね。おかあさん、よかれと思っていってるのよ、という感じ。

できあがりです。いかがでしょう。

では、「ない=なし」で練習してみましょう。

最初のポイントは?

ク活用は最初が「く」でしたね。

あとは

〇〇ず

〇〇て

〇〇。

〇〇こと

〇〇ど

〇〇!命令

 につけていく‥

大丈夫ですか?

やりましたか?

では、答え合わせ。

なく・ず は変なので、「なく・あら・ず」で「なから・ず」。これが二段目。

なく・て なくて困った‥

なし。 普通ですね

なき・こと なきものにしてやる!

なけれど 

二段目です。

なから・ず さもなからん

なかり・けり

なかり。

なかる・べし

× 已然形はなし、ですね。

なかれ なくあれ。君死にたまふことなかれ、です。

以上です。

最後にシク活用でもう一度。

「美しい」でどうでしょう?

シク活用ですから、最初が「しく」ですね。

あとはつなげてみましょう。

では、答え合わせ。

うつくしく・ず は変だから うつくしくあらず、で うつくしから・ず

うつくしく・て 普通です

うつくし。

うつくしき・こと

うつくしけれ・ど

二段目

うつくしから・ず

うつくしかり・けり

うつくしかり。

うつくしかる・べし

×

うつくしかれ! うつくしく・あれ!ですね。

一応、未然形の話

未然形の「よく」はないのか、という話ですが、たとえば「ば」につくと考えることができますよね。

あわよくば

さもなくば

なんていう感じです。

そもそも、

未然形というのは「まだそうなってない」形、という意味です。

已然形は「すでにそうなっている」形、という意味。

それぞれ、未然形につくのは、「む」とか「ず」とか、まだそうなっていないという意味の言葉。

已然形は「り」などもうそうなっている言葉。

だから、

未然形+ば=仮定条件

已然形+ば=確定条件

なんて仰々しく説明しますが、

未然形+ば=咲かば=まだ花が咲いていない=咲いたら

已然形+ば=咲けば=もう花が咲いている=咲いたので

となるわけですね。

戻ります。

だから、

よくば・なくば も未然形+ば、の方がいいと思うんですが、形容詞では、未然形はない、ということになってしまうので、

仮定条件は「連用形+ば」で説明されたりします。

わかりにくいし、混乱しますが、しかたがない。

ということで形容詞でした。

このあと助動詞に突入しますが、動詞の活用は復習しておいてくださいね。

manebikokugo.hatenadiary.com

 

manebikokugo.hatenadiary.com

読解についてはこちらからスタートしはじめました。

manebikokugo.hatenadiary.com

manebikokugo.hatenadiary.com

本文を読む前に読解をしてますか? 古文読解の方法1

さて、古典の読解と文法の関係を説明し、今は文法を説明しはじめております。基本的には、

読解は文章を読むことで、読解力をつける

文法は模試で得点をとるためにつめていく

というのが私の立場です。

ですから、今日の話を読んで練習すると、文章は読めるようになりますし、読めるようになったぶんくらいは点があがります。

でも、受かるためには、文法と単語をつめて「答えを選ぶ・作る」練習が必要になりますので、そのことは忘れないでくださいね。

manebikokugo.hatenadiary.com

で、そうはいっても文法だろう、という感じではじめてはいるのですが、「読解はいつはじめるんですか?」なんていう声もあり、とりあえず概説だけしてしまおう、ということになりました。

読解は「手続き記憶」ですから、この項目を読んでも理解できるわけではなく、訓練が必要です。

だからこそ、早めにやらないと間に合わなくなってしまうのですね。

古文は著作権の問題がクリアできるので、ここでそのうち紹介しながらやっていきたいと思いますが、今日は、とにかく「読解のポイント」を示しておこうと思います。

 苦手なら、「訳カンニングしてからの音読」

ここまでも学習方法のブログなどでたびたび書いてきましたが、読解は「量」です。言葉はシャワーのようにあびておぼえます。意味を説明されて覚えるのではなく、何度もも何度も出会ううちに、使うシチュエーションの共通性がわかり、把握されていくわけです。

もちろん、そんな暇はない人のために、単語集なんてものが出てくるわけですが、これも丸暗記していると痛い目にあいます。

たとえば、「恥づかし」なんて言葉はよく「立派だ」と書かれますが、「恥ずかしい」が「立派だ」なんてことはないですよ。「恥づかし」はあくまで「私が恥ずかしい」という気持ちです。

そのときに、

目の前にいる人が「恥ずかしい行動をして」それをみて「恥ずかしい」のか

目の前にいる人が「立派な行動をして」それをしない自分が「恥ずかしい」のか

という違いにすぎません。

そういうことも、ひたすら文章にあたっていくうちになんとなく理解できますが、あたる文章が少ないと、短絡的につないで理解できなくなります。

だから、この学習方法は、結構重要です。

予習は「辞書や参考書を使わない」

次に重要な発想は、「辞書や参考書をとりあえず使わない」ことです。

入試では、辞書を使えないですよね?

それに「辞書を使えばできる」だとすれば、それは単語の問題であって、読解の問題ではないということになります。

私は、「辞書を使わない」ことがルール。辞書を引くのは、単語を覚えたいとき。

だから、ここで重要なのは、

辞書を使わずに最後まで頑張って読むこと。多少わからないところがあったにしても、がんばって考えること。

これが読解力を育てる練習になります。 

古文の問題は「二度読む」~教科書なら一気に最後まで読む

古文の文章は、二度読むが基本です。つまり、まず、最後までたどりつくこと。つまり、最初のうちはわからなくても、読んでいくうちにわかることだってあるのです。

そもそも古文の文章なんて、抜粋ですから、絶対に説明しておかなければいけない前提条件がカットされていることだってあるのです。それを注でおぎなってくれればいいんですが、途中ではっきりすると思うと、できるだけつけたくない、なんて考えるのが出題者なんですね。だから、まず最後まで読む。授業でも、「授業で進みそうなところまで」でなく、「最後まで」読んでしまいましょう。

一度目 わかるところをみつける=わからないところをとばす

 わかるところだけを意識して読みます

わからないところは考えない。余計なことをしない。

とにかくわからないところを飛ばして、わかるところを見つけます。

できれば、

主語、客語=誰がどうした、あたりを意識できればありがたい。

このあたりは、助詞と敬語の理解が重要になりますが、ここでの説明は省きます。

二度目 わからないところを考える

二回目はわからないところを考えます。

ひとつは、品詞分解の知識や単語の知識を使って、わからないところそのものを考えること。

もうひとつは、わかったところをもとに、直訳ではわからないところを意訳していく作業です。

 「前注は本文要約~イメージできるまで本文は読まない」

 

古文の前注は、現代文と違い、その場面の要約であることが多いのです。これをしっかりイメージすればほぼ終わりです。

次の文章は~する場面である、などと書いてあれば、おいしい。そうでなくても結構な情報が前注に書かれています。

実際にやってみましょう。

左の文章は、『源氏物語』「松風」の巻において、明石上(御方)姫君(若君、父は源氏)、尼君(明石上の母)の三人が、入道(明石上の父、尼君の夫)一人を明石の地に残して、上京する日を描いているところである。これを読んで後の設問に答えよ。

 ある問題のリード文、前注です。これを頭の中できちんと描いてどんな話か想像しましょう。

まず、出てくるのが、明石上、姫君、尼君です。漢字で名前があがると訳がわからないので、がんばって想像しましょう。

まず、明石上ですが、女であることはわかりますか?なぜなら、姫君の父は源氏、と書いてありますから、明石上はおくさん、お母さんでないといけませんよね。

そのおかあさんが、尼君。だから、姫君は尼君の孫。親子三代ですね。

この3人が上京します。「上京」ということは、京都以外が舞台で(まあ、明石ですけど)京都に行くわけですね。

ここに行けないのが、入道。明石上のお父さん、尼君のだんなさん。かわいがってきた娘、妻、そして孫娘が、自分から離れて京都に行くシーンなんだそうです。

さて。

どんな話ですか?

「別れの話」ですよね。家族の別れ、悲しいシーンですよね。「おとうさん、元気でね。」「おまえこそ。」「体に気を付けて」「行きたくない」「大丈夫だ、おれのことは…」なんて感じですよね?

殺人事件は起こらないし、愛人も出てこないし、突然病気で死ぬなんてのも厳しいですよね。ここまで注でわかるんです。

一応、問題文です。

  秋のころほひなれば、もののあはれとり重ねたる心地して、その日とある暁に、秋風涼しくて虫の音(ね)もとりあへぬに、海の方を(注1)見出だしてゐたるに、入道、例の(注2)後(ご)夜(や)よりも深う起きて、鼻すすりうちして行ひいましたり。(a)いみじう(注3)言(こと)忌(いみ)すれど、誰(たれ)も誰もいと(甲)忍びがたし。若君は、いともいともうつくしげに(注4)夜光りけむ玉の心地して、袖より外には放ちきこえざりつるを、見(み)馴(な)れて(イ)まつはしたまへる心ざまなど、ゆゆしきまでかく人に違(たが)へる身をいまいましく(ロ)思ひながら、片(かた)時(とき)見たてまつらいでは(b)いかでか過ぐさむとすらむとつつみあへず。
(入道)「ゆくさきをはるかに祈るわかれ路に(1)たえぬは老のなみだなりけりいともゆゆしや」とて、(c)おしのごひ隠す。尼君、
もろともに都は出できこの(2)たびやひとり野中のみちにまどはん
とて泣きたまふさまいとことわりなり。ここら契りかはして積もりぬる年月のほどを(ハ)思へば、かう(注5)浮きたることを頼みて棄(す)てし世に帰るも、思へばはかなしや。御方、
 「(3)いきてまたあひ見むことをいつとてかかぎりもしらぬ世をばたのまむ
(d)送りにだに」と切(せち)に(ニ)のたまへど、かたがたにつけて(乙)えさるまじきよしを(ホ)言ひつつ、さすがに道のほどもいとうしろめたなき気色なり。

 たとえば、中盤で、入道、尼君、明石上が歌をよんでいますが、どんなことを詠んでいるかは、非常にかんたんに想像できるはずです。

「選択肢問題をうしろから追う」

センターや私大の選択形式の問題の場合、最後の問いは、

「本文の内容を照らし合わせてただしいものを選べ」

というような問題が出ますよね。ひっかけになるのは、似たような本文ででてくる内容を変えているから。逆に言えば、本文の内容に近いものがならんでいます。

たとえば、恋愛もので

正解が「ふられて悲しい」であるときに、

間違い選択肢が「カレーはうまい」「野球はおもしろい」「勉強はつらい」ではなく、

「ふられなかった」「次の人を探した」「ふってしまった」などなどがひっかけ選択肢になるわけで、そうすると、選択肢を見るだけで、話の内容はある程度想像できるわけです。

後ろからやった方がいいのは、前からやると、物語を間違って展開する可能性が出てくるから。少しずつずれてこじつけたりする。そうではなくて、オチからたどっていくと正しい道筋がみつかりやすいです。

さきほどの問題では、選択肢問題はふたつしかないのですが、たとえばこれはヒントになりませんか?

(D)(b)の部分の解釈として最も適当なもの一つを左記各項の中から選び、番号で答えよ。

1 なんとか過ごせるだろう

2 とても過ごすことはできない

3 とにかく過ごさなければならない

4 なんとしても過ごすべきだ

5 なんとなく過ごせそうにもない

最初の前注とともに、別れのつらさが想像できます。

(F) 線(d)の部分について。この部分の解釈は「   は無理だとしても、せめて都まで見送ってください」である。空欄にはどのような言葉が入るか。左記各項の中から最も適当なもの一つを選び、番号で答えよ。

1 出家してしまうこと

2 明石にとどまること

3 途中で引き返すこと

4 都で一緒に暮らすこと

5 別れを悲しむこと

選択肢どころか、問題文に「   は無理だとしても、せめて都まで見送ってください」とありますから、都まで見送ってほしい、という内容はくれていることになります。

「記述問題の傍線部をつないでストーリー化」

記述問題だとするとヒントがない、というのは間違いです。試験では同じところを何度も聞く必要がないですから、話が変わる、要点を聞いていくわけですね。

だとすれば、傍線部だけでもつなげば、話がわかるということにもつながります。

では、次の問題をみてください。

(H) 入道の姫君を鍾(しよう)愛(あい)している様子が、最も端的に表現されている部分(十五字以内)を本文中から探し出し、その初めの三字と終りの三字とを記せ。ただし、句読点は含まない。

 

いかにも面倒くさそうな問題ですが、考えてみると読解の大きなヒントです。

この作品には、「入道が孫娘をかわいがっているシーンがある」のです。

すごいヒントですよね。では実際にやってみましょう。

秋のころほひなれば、もののあはれとり重ねたる心地して、その日とある暁に、秋風涼しくて虫の音(ね)もとりあへぬに、海の方を(注1)見出だしてゐたるに、入道、例の(注2)後(ご)夜(や)よりも深う起きて、鼻すすりうちして行ひいましたり。(a)いみじう(注3)言(こと)忌(いみ)すれど、誰(たれ)も誰もいと(甲)忍びがたし。

入道がでてきていますが、入道の気持ちをおしはかれば、何をしているかどんな気持ちかなんとかわかりますか?

わからなくてもいいんです。入道が、どんな気持ちかで何かをしていて、そして、みんなが「忍びがたし」というシーンですから。

若君は、いともいともうつくしげに(注4)夜光りけむ玉の心地して、袖より外には放ちきこえざりつるを、見(み)馴(な)れて(イ)まつはしたまへる心ざまなど、ゆゆしきまでかく人に違(たが)へる身をいまいましく(ロ)思ひながら、片(かた)時(とき)見たてまつらいでは(b)いかでか過ぐさむとすらむとつつみあへず。

一番、混乱するところです。訳しにくい、といってもよい。とりあえずあきらめましょう。

(入道)「ゆくさきをはるかに祈るわかれ路に(1)たえぬは老のなみだなりけりいともゆゆしや」とて、(c)おしのごひ隠す。尼君、
もろともに都は出できこの(2)たびやひとり野中のみちにまどはん
とて泣きたまふさまいとことわりなり。ここら契りかはして積もりぬる年月のほどを(ハ)思へば、かう(注5)浮きたることを頼みて棄(す)てし世に帰るも、思へばはかなしや。御方、
 「(3)いきてまたあひ見むことをいつとてかかぎりもしらぬ世をばたのまむ

入道、尼君、明石上が順番に歌を詠んでいきます。最初の前注推測をしていれば、ここはお互いの別れの言葉を言い合うシーン。

(d)送りにだに」と切(せち)に(ニ)のたまへど、かたがたにつけて(乙)えさるまじきよしを(ホ)言ひつつ、さすがに道のほどもいとうしろめたなき気色なり。

 

さっきの問題で、「都まで見送ってください」をもらいましたね。「だけど」ときますから、続きがどうなるかはよめますね。

戻りましょう。この中に、「入道が姫君をかわいくてかわいくて仕方のないシーンがある」ということでした。

あれ?さっき、あきらめたところしかなくないですか?言われてみれば「若君」と出てくるのはここだけみたいだし。

じゃあ、このシーンは、「入道が姫君をかわいがるシーンだ」と思って訳せばいいんですよね。なんだか急に何をいっているかわかりませんか?

「オチ=ラストシーンは問題文の最初に読む」

どうしても、ヒントが少ない場合は、まずラストシーンを読みましょう。

人が死んだり、別れたり、うまくいったり、いかなかったり、喜んだり、泣いたり…

ラストシーンには必ず大事な展開が待っています。

最後は〇〇する話

って知っていると、伏線も読めますよね。だから、これも必ずやりましょう。

 

こうして、はじめて問題を読む。しかも2回読む。

次回以降は、読解のテクニックに踏み込みます。

「信頼に応えるってそんなに奇跡?」 走れ!「走れメロス」4最終回~定番教材を楽しく

 ようやくたどりついたメロス

  こうしてメロスはセリヌンティウスのもとに辿り着きました。到着してしまえば、万事解決に向かいます。さて、ここまでをふりかえりましょう。

 単純な男、メロスは、王様の過去や事情など一切考えず、王様を「邪知暴虐」と決め付け、城に乗り込みました。これまた勝手に、親友を人質にすることを決め、妹の結婚式に向かうのでした。いつの間にか、メロスは、王様に「信実」を見せることを目的としはじめ、いくたの困難を乗り越えていきます。濁流の川、山賊…。けれど、自分の心という敵には勝てず、くじけそうになりますが、なんとか、その敵にも打ち勝ち、王様に「信実」を見せつけたのでした。

 こんな感じでしょうか。この「メロス」論のキーは王様の把握にあると書きました。王には、肉親に裏切られた、苦い過去があるわけです。だから、ちょっと残酷な気持ちがないわけではない。さて、その王の最後のセリフは何だったか?本当は、セリヌンティウスを逃がし、メロスを殺しても仕方がありません。そうですよね?メロスは、何の脈略もなく、王に刃を向けたのです。妹の結婚式に出るチャンスを与えたのは、王。残酷な気持ちはあったにせよ。というわけで、実際の王のセリフです。

暴君ディオニスは、群衆の背後から二人の様を、まじまじと見つめていたが、やがて静かに二人に近づき、顔をあからめて、こう言った。
「おまえらの望みは叶ったぞ。おまえらは、わしの心に勝ったのだ。信実とは、決して空虚な妄想ではなかった。どうか、わしをも仲間に入れてくれまいか。どうか、わしの願いを聞き入れて、おまえらの仲間の一人にしてほしい。」

 王は、なぜ許したのか。王は「信実」を知った。取り戻したというのかもしれませんが。そして、彼はこう言っています。「おまえらの仲間の一人にしてほしい」

 信実が、信頼しあう友情だとすれば、王はこの仲間に入ろうというのです。これは、もっと語られるべき問題点ではないかと思います。

 王は、信頼できる人間が欲しかった。だからといって、メロスの立場で見たとき、彼は王を仲間にできるのか。そして、王は、いつから、「仲間になりたいと思う人間を試す」という視点にすりかわったのか。

 この一言は、とても大きな問題点を導き出している気がします。「メロス」を処刑する展開もあってしかるべきで、その時、メロスが何を考えるかもっと浮き彫りにできる。

 残酷な王が、怒りにふるえるという展開もありそう。「許そう」ならば、それも分かる。「負けた」と王が認める。善行によって救われる。けれども、このラストは、王の心が変わり、しかも、仲間を欲するところに向かうわけです。

いつの間にかみんな同じものを求めていた?

  これはとても奇妙な話です。それぞれの立場がいつの間にか、同じところにまとまった。メロスは、妹の結婚式に行くだけの許しを得たはずが、王を改心させることを目的としている。王は、ちょっと残酷な気持ちでやっただけなのに、心を入れ替えてしまう。いつの間にか、「信じられない」人が「信じられる」物語になる。疑ったセリヌンティウスやあきらめようとしたメロスが、「信じる」物語という意味でも、そうとれるでしょう。

 なぜか皆が同じ立場にたどりつく。不思議な話です。そして、一方で私は思います。そんなに「信実」とは、「空虚な妄想」なのでしょうか。そもそも、「空虚な妄想」だと思う人は多くないのではないか。身代わりにした親友を見捨てる確率が高いと思う人が多いとは思えない。けれども、彼らは、それを「空虚な妄想」と信じるところで共通しているのです。

 そう考えてみると、ちょっとおもしろいことに気付いたりしませんか?

何のためにメロスは走ったのか?裏切るのは当然なのか?

  ついに、ここまでやってきました。何のためにメロスが走ったのか。それは、「信じる」ということのためです。王は、人は「信じられない」という。世の中には、確かに信じられない人もいるし、たまには裏切ることもあるかもしれないけれど、でも、メロスのように、自らの都合で親友を身代わりに差し出した時、そんなにも、人は「裏切る」ものなのか?

 この物語は、どうも、そのことについて「裏切るのが当たり前だ」と思っている特殊な人によって、成立しているのです。それは、もちろん、メロスと王様です。

 メロスは、妹の結婚式のためにもどり、そして、妹婿に、「メロスは偉い男だから誇ってくれ」とかなんとか言っていました。でも、決してこの妹婿は、泣いたり、共感したりしていません。

 本文は、

花婿は揉み手して、てれていた。

だけです。どうも、よくわからなかったらしい。メロスの思いは、やっぱりひとりよがりです。

 そして、王様も、裏切られた男です。もちろん、それは、妹と妹婿に。きっと、王様もひとりよがりだったのかもしれない。

 結局、陰と陽、表と裏、でも、とにかく、「人は裏切る」と信じている二人だったということです。妹と妹婿という、なんだか奇妙な設定を背負いながら。

裏切り、裏切られる人、太宰

  太宰は、若くして心中を図り、相手だけが死んでしまい、自分だけが生き残るというところから、文学活動が始まっています。もちろん、故郷金木での、彼の幼少期を含め、「裏切り」意識、「裏切られ」意識というものが、彼の作品に潜んでいることは、明らかなのでしょう。

 メロス、王、そして、もうひとり、語り手。これらの人が、「人は裏切る」と信じている中で、この物語は動きます。だから、メロスは間に合うに決まっているのです。「信じられない」人が「信じたい」と願う物語なのですから。

 けれど、この物語は、こういう批判をさせる要素を内包しているという意味で、また一段深みのある構造をしています。

 メロスは、素っ裸になりながら、宴席を駆け抜ける。ひとりよがりは、宴席の主人公からすれば、どんなに迷惑なことか。

 もし、もし仮にこれが、メロスの妹の祝宴だったら。

 そこに、裸の男が現われ駆け抜けていたら。

 きっと彼はいうでしょう。

「生かしてはおけぬ」

 大変なことです。

 けれども、メロスは駆け抜ける。ひとりよがりのメロスを「走れ!メロス」と同一化する語り手もいれば、一方で、祝宴をこっそりとしのびこませる語り手もいる。

 「生かしてはおけぬ」とメロスを乗り込ませる語り手もいれば、王の事情をこっそりと書ききる語り手もいる。

 メロスは、素っ裸で、王様から「仲間に入れてくれ」と請われる。けれど、ひとりよがりなメロスは、返事もせず、自分をたたえる大衆に酔っている。

 最後に布を差し出す少女は、まさに、その目も当てられないひとりよがりに、布を差し出しているような気がします。

 「裸の王様」

 この少女は、メロス、王様、語り手と、異常な地点で結びついてしまったひとりよがりな人たちを、客観的に見つめる、そんな役割を果たしているのではないかと思うのです。裸を客観的に見つめるんじゃなくてね。

 そういう意味では語り手も分裂してしまっているんです、というか、それが太宰の魅力ですよね。

 

というわけでいかがだったでしょうか。教科書定番教材シリーズは、実際の自分の授業の展開をもとに、これからも続けていきたいと思います。

では。

活用は覚えちゃダメ!覚えるのは例外の動詞 動詞の活用2 古典文法 

動詞の活用の2回目です。前回は、「現代語と古語の違い」という話をしましたが、今日から実際の動詞の活用を考えてみることにしましょう。

 例外の活用の種類を覚えよう

 前回は、「その他大勢」であるところの、四段活用、下二段活用、上二段活用を説明しました。

これらが、「その他大勢」であるのは、「少数派」の「例外」がいるからです。

まずはその名称を覚えます。

上一段活用

下一段活用

サ行変格活用=サ変

カ行変格活用=カ変

ラ行変格活用=ラ変

ナ行変格活用=ナ変

イメージとしては、2+4ですね。こういうことをこまめにやることをおすすめします。人間は7つが記憶の限界ですから、少しでもざっくりとまとめられるものをまとめましょう。

で、まず、サカナラと五回ぐらい唱えましょう。

どうぞ。

サカナラ、でも、ナラサカ、でも、カサナラ、でも、サラカナでもなんでもいいんです。唱えることが大事。

というわけで、変格活用は、サカナラ、サ変、カ変、ナ変、ラ変です。

ア変も、タ変も、マ変もありませんよ。

たまにこういう答えが書かれるのがおもしろいとはいえ、くだらないミスはやめましょうね。

かつては、モ変なんて答えもありました。もはや行でもありません。

例外の活用の動詞を覚える

では、これらの覚えるべき動詞をあげて、覚えてしまいましょう。まず、ポイントは、

前回の3つは「その他大勢」。

今日やる2+4は「限られた覚えるもの」。

上一段活用

着る・見る・似る(煮る)・居る・射る・干る

君にいい日

で覚えます。5回ぐらいつぶやきましょう。

君にヒイイ、でも、ミキちゃんに恋心があるなら、ミキにいい日、でも、ミキにヒイイでも、なんでもいいのです。覚えてしまえば。

ちなみに最後が「~みる」「~ゐる」とかになると、同じになる可能性が高いですから、

試みる、顧みる、垣間見る

用ゐる、率ゐる

なども上一段活用になります。

下一段活用

ける=蹴る

です。ちなみにあとで活用をやりますが、「蹴る」は現代語では四段型(五段)の活用ですよね。

サ変

す・おはす

これも5回ぐらいとなえておきましょう。

「す」というのは現代語の「する」です。「る」で終わりますから「る」をとって、uに変えると、「す」になるという、あのルールで説明できます。

現代語でそうであるように、いろいろな名詞に「す(する)」をつければ、動詞になりますから、「す・おはす」と覚えても実際は山ほどあります。

簡潔にいえば、

「名詞+す」

なんですが、たとえば、

狩り+す=狩す

なんていうだけでなく、一文字の音読み+す、もほとんどサ変です。

たとえば、

念ず

困ず

具す

などがサ変になります。この解釈は結構むずかしくて、「さす」あたりだと、現代語の通り、「ささ・ず」と活用してサ行四段になりますから、一概に「+す、はサ変」と覚えるのは問題がありそうです。あくまでも、まずは、自分の語感=現代語で、四段かどうかをチェックしてから考える必要があります。

カ変 

来=く

ですね。「くる」が「る」で終わっていますから、とってuに変えると、「く」です。

ナ変

死ぬ・往ぬ(去ぬ)=いぬ

5回ぐらいとなえましょうね。いぬ死ぬです。

いぬ、は、「あはれ今年の秋も去ぬめり」で使われていますね。字のごとく、「去るようだ」です。

ラ変

 あり・をり・はべり・いまそかり

古文の象徴のように、意味もなく「あり・をり・はべり・いまそかり」と唱えた記憶があるのではないでしょうか。

これで終わりです。今でなかった動詞は「その他大勢」、つまり、「四段・下二段・上二段」ですね。

活用させる

実はここまでで、ほぼ動詞の理解すべきことは終わりです。なぜなら、活用は覚えるものではないからです。

あなたが日本人として生きてきたなら、日本語の感覚はある程度もっていると思います。

なので、覚えない。

ふざけてませんよ。

たとえば、あなたが「か・き・く・く・け・け」と四段活用を覚えていたとしても、カ行の活用でなければ、それに合わせて、たとえば「「読む」だから、「ま・み・む・む・め・め」 か…」というようにひとつずつ合わせて対応させていることになりますよね?

そんなことしなくても、日本人なのですから、普通にやれば、「だいたい」なんとかなるのです。

そもそも、現代語の助動詞の「ない」をつけた時に

咲く→咲か・ない

流れる→流れ・ない

になる原理的な違いを外国人に説明できますか?説明できるかどうかは個人差ですが、「そうなるから、なる」としか言えない部分がありますよね?

下につく言葉「ず・て・。・こと・ど・命令」を覚える

 この感覚をもっと大事にすると、古文は楽になります。 

○○・ず

○○・て

○○・。

○○・こと

○○・ど

○○・!(命令)

 という感じで、下につける言葉だけ覚えましょう。となえてくださいね。

「ず・て・。・こと・ど・命令」という感じです。

四段活用

 では、四段動詞を何かあげて、そうですね。たとえば、

書く、でとなえてみてください。

書かず・書きて・書く。書くこと・書けど・書け。

できましたよね。終わりです。

読む、だったら。

読まず・読みて・読む。読むこと・読めど・読め。

なんだか普通ですね。これが四段活用です。

二段活用

 上二段も下二段もたいして変わりませんから、まとめます。

現代語に戻して考えるといいですね。

では、「投ぐ」でやってみましょう。「なぐ」と思っているとわけがわからないので、現代語で「投げる」だと思って、「ず・て・。・こと・ど・命令」につけます。

投げず・投げて

ここまで普通ですが、次は注意。古語ですから「る」がとれます。

投げる→投ぐ。

ですね。この「投ぐ」のイメージを持ちつつ現代語に戻ります。

投ぐること・投ぐれど・投げよ。

です。

終止形から連体形のところさえ、乗り切れれば普通です。

終止形だけ古語、連体形はそのイメージで「る」の戻る感じです。

「過ぐ」でもう一度練習。

現代語のイメージ、作りました?

過ぎず、過ぎて、過ぐ。、過ぐること、過ぐれど、過ぎよ

です。

どうですか?もう一回ぐらいやりましょうか?

「食ぶ」

自分でがんばってみてください。

食べず・食べて・食ぶ・食ぶること・食ぶれど・食べよ

です。

ヤ行活用はどうでしょう?

「見ゆ」

現代語をイメージしないと厳しいですよ。

「る」をつけて、現代語に戻すんですよ。

そうですね。「見える」のイメージですね。

では、

見えず・見えて・見ゆ・見ゆること・見ゆれど・見えよ

最後に一文字動詞をやりましょう。

「得」=う、ですね。

現代語のイメージは?

では、

えず、えて、う。うること、うれど、えよ

一文字になっても変わりません。

チャンスをえる、のか、チャンスをうる、のかは、現代語か古語かの違いですね。

上一段

 見る・着る、だと思えば終わりです。「ず・て・。・こと・ど・命令」です。

見ず・見て・見る・見ること・見れど・見よ

着ず・着て・着る・着ること・着れど・着よ

最後の命令形を「見ろ・着ろ」ではなく、古文ぽく「見よ・着よ」にさえできれば、一番普通。

それでも、二段動詞が

流れず・流れて・流る・流るること・流るれど・流れよ

と変わっていることと比べてみると

流れるが「れ」のあと、「る」にうつって、二段になるのに対して、

見るは「見」というようにiだけで動きますから一段で別の活用とされています。こうやってみると、普通、なんですが、普通でも形が違うからわかれるんですね。

下一段

  ける=蹴る

ですから、現代語っぽく活用させれば、

「蹴らず、蹴りて‥」と四段型になってしまいます。

ここのポイントは

上一段と同じ

です。

「見る」は「見ず」、「蹴る」は?

「蹴ず」ですね。

「見る」は「見て」、「蹴る」は?

「蹴て」

「見る」は「見る。」、「蹴る」は?

「蹴る。」

「見る」は「見ること」、「蹴る」は?

「蹴ること」

「見る」は「見れど」、「蹴る」は?

「蹴れど」

「見る」は「見よ」、「蹴る」は?

「蹴よ」

以上です。これはたとえば、上一段の「干る」という聞きなれない動詞も同じやりかたでいけますね。

サ変

す=現代語の「する」

ですから、「する」のイメージを持てば終わりです。

「せず・して・す・すること・すれど・せよ」

いたって普通ですが、最初が「せず」「して」と混じっているあたりが例外にされてしまう理由です。

命令は「しろ」ではなく、古文ぽく「せよ」

カ変

く=現代語の「くる」

す、と同様、現代語の来るのイメージさえもてば、終わり。

「こず・きて・く・くること・くれど・こよ」

です。最初が「こず」と訳のわからないいきなりの「こ=o」で完全例外ですね。

ラ変

「あり・をり・はべり・いまそかり」

ですから、「あり」でやってみましょう。

「あらず・ありて・あり・あること・あれど・あれ」

‥いたって普通。何が例外かといえば、終止形がなんと「り=i」。

動詞は「のばすとuになる」なんて習っていたのに、まさかの「り」

それ以外はいたって普通。逆にいうと、終止形を「ある」としないのがポイントというところでしょうか。

「いまそかり」はさっきの「蹴る」と同様、

「あり」と「いまそかり」を合わせればいいですよね。「あ」と「いまそか」をいれかえればいいわけです。

ナ変

 というわけでここまでまともに覚えるものがありませんでしたね。しいていえば、下二段をがんばればよかったぐらい。

最後にナ変です。

死ぬ・いぬ

ですね。

「死ぬ」もほっとくと、四段になります。

死ぬ、ですから、42と覚えましょう。

つまり、最初は四段途中から二段ということです。

「死なず・死にて・死ぬ・」ここまで四段

ここから二段です。

「死ぬること・死ぬれど・死ね」

こんな感じ。これで動詞の活用は終わり。

ポイントは覚えないこと。

「ず・て・。・こと・ど・命令!」

大丈夫でしたか?

ぶつぶつとつぶやいて確認してくださいね。